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健康情報の信頼性、チェックポイント

5月30日付け朝日新聞に、「食生活改善とがん予防」のシンポジウムが採録されていました。
これ自体はヤクルトとのタイアップ広告ですが、
その中に、東大の生物統計学教授、大橋靖雄先生のお話が掲載されています。

大橋先生は私も会員になっている日本メディカルライター協会の理事長。
疫学のスペシャリストであるだでなく、
メディカルライターの育成にも積極的にお仕事をされています。

大橋先生のお話(「健康情報は信じられるか がん予防と疫学調査」)の中に、
一般の人が健康情報の信頼性を判断するチェックポイント、がまとめられていました。

これは、氾濫する健康情報の信頼性を見極めるときに、
ぜひ知っておきたい内容ですのでご紹介します。

そのチェックポイントとは、いろいろな研究について、その研究が
・具体的な研究に基づいているか、
・対象は人か、
・学会発表でなく論文報告か、
・研究はランダム化試験や大規模なコホート研究か、
・複数の研究で示されているか
です。

テレビの健康食品の宣伝などは、ほとんど、体験談や動物実験の結果などしか、紹介されていないのですから、
信頼に足る情報とは言えないということがよくわかりますね。

また、このチェックポイントは、一般の人だけに知ってほしいことではなく、
取材をしたり資料を読む際に、
健康情報を提供するライターも知っておかなければならないことです。

ところが、ここに問題がひとつ。
日本では、大規模なコホート研究や、誤差の少ない結果を出すためのランダム化試験を行う予算がない
などの問題から、研究結果そのものが誤差や偏りの多いものになりがちである、ということです。

学会発表、といえば一般市民からすると、それだけで信頼できる情報と思われがちですが、
国際的な評価基準に基づけば、
試験のデザイン(方法、調査対象の選び方など、試験の全体図)の段階で、
はねられてしまうことが多く、日本の研究は評価されないのです。
論文と言っても、ただ学者が書いた論文ということではなく、
国際的に信頼性の高い2,3の学術レポート誌に掲載されて初めて、
論文の価値があるのですが、そういう論文が日本では非常に少ないのです。

そのため、学会発表だけではダメ、論文でなくては、
ということになると、伝えられる情報そのものがぐんと減ってしまう、
ということになります。

では、ライターは、そういう状況で、
どういう基準を持って、様々な情報を評価し、伝えるべきか。
そして、誤った健康情報、無益な健康情報を氾濫を防ぐには、どうしたらいいか。
本当に必要な情報を、だれにでもわかるように伝えていくには、
ライター自身が自浄作用を働かせながら、
そのための知識やテクニックを身につけていく必要があります。

そういうことを私も勉強しなくては、ということで、
最近、研究会やセミナーなど、勉強の機会を増やしています。

そこでは、医療者、大手メディアの記者やフリーランサーなどさまざまなライター、製薬会社など、
立場の違う人が、健康情報・医療情報をどう伝えるべきかということを、
自分の失敗談を含めて率直に話し合いながら、あるべき方向を探っています。

すでにいろいろなことを書いてきて、
いまさら勉強するほうがおかしいのかもしれませんが、
一応、向上心がありますので、
遅ればせながら、そういう活動のしっぽのほうについていろいろな方に教えられている私です。

勉強モードの私が参加しているのは次のようなものです。

国立がん研究センターがん対策情報センター、平成22年度メディアセミナー

メディアドクター研究会

最近、気になる…

この間、何年振りかで、仕事が途切れて、
まあ、少しはのんびりするのも悪くない、と思って、
次の仕事まで、つかの間の休息をしています。

フィットネスにもまた、通い出し、
行くたびに、「えらい、ちゃんと来て」と、インストラクターにおほめの言葉を頂いて。

ただ、天候がいまいちなので、なんとなく、さわやか気分にはなれません。

いつもなら、すっきりと晴れて、気持ちのいい5月なのに、
そんな日は、数えるほど。すぐに天気が崩れ、寒くなってしまうので、
冬物が出たり入ったり…。

4月にも、洗ったダウンをもう一度出して着たし、
いまだにエアコンで暖房することもあり…

だんだん、体内時計というか、季節感がわからなくなってきて、
あれ?今何月だっけ? と思うことがあります。

野菜も高いし、今年の田植えはずいぶん遅れたみたいだし、
そこへ来て、口蹄疫。
何か自衛手段を取らないと、食生活にも困ることがでてくるかもしれません。

ベランダ栽培、やるしかないかもしれません。
それから、ダンボールコンポストで、生ごみを肥料にするのも、チャレンジしようかな。

最近、気になる話題としては、やっぱり口蹄疫?
これについては、木村盛世さんが危機管理の立場から、どういう問題があるのかを書いていて、
とてもわかりやすかったです。
http://kimuramoriyo.blogspot.com/

口蹄疫で全頭殺処分という決定には、
減反政策が始まった時の、「青田刈り」を思い出します。
国益のためには、お米を作りすぎてはいけない、
だから農家の皆さん、稲を青いうちに刈ってください、ということがその昔ありました。
精魂こめて作物を作った農民にとって、それは自分の子どもを手にかけるような行為であり、
そのことに苦しんで自殺した人もいます。

その苦しみをどこまで、私たち、消費者は共有できるのか、
肉が高くなったらどうしようとか、その程度のことしか、
考えられないのが、現実です。
もっと、酪農農家の肉声を報じてほしいです。

それから、沖縄の問題。
辺野古の海上に杭を打って、問題が解決するとは到底思えません。
辺野古の海には、ジュゴンもいるし。

これについては、どの新聞もニュース番組も、
問題に切り込んでいくことなく、
鳩山民主党の問題だけで報道されていて、
すごく腹立たしい。

メディアがこうでは、健全な論争もできないし、
日本の未来も危ういな、と私は本気で思っています。

そもそも、米軍基地が必要ですか? 私は今すぐなくなってもいいです。全然、困りません。
さんざん、リゾートでお世話になっておいて、
危険な基地は我慢して沖縄に置いておいてちょうだい、
でも、きれいな自然も残しておいて、遊ばせてちょうだい、
あとは全部、お金で解決してあげましょう、というのは、
本土の人間のわがまま、いやそれを通り越して、暴力だと私は思います。

それにしても、鳩山さんの迷走ぶりには、私ももう、我慢の限界なんですけどね。

71歳のヒップホップダンサー

先週は、2つのエンターテインメントを楽しみました。

一つは日本の伝統芸能、歌舞伎。
中村勘三郎です。
仕事関係の方から、招待券を頂き、
仕事のお仲間とみんなで見に行きました。
歌舞伎座がなくなったあとなので、文京シビックホールでしたが、久々の歌舞伎を堪能。

勘三郎(当時は勘九郎)を、ドラマに子役で出ていたころから見ている私としては、
勝手に、同級生感覚のところがあります。

彼のもつ、いい意味でのラフさ、脱力感は、若いころ、歌舞伎座で見たときと変わりませんでしたが、
今はそれに繊細さと貫禄が加わって、円熟味をましているというか。

演目は、花魁に片思いして、花魁の恋焦がれる踊りの師匠に化けた狸の話でした。
ラストシーンで、化けの皮をはがされた狸が、花魁に見守られながら天に上っていくこところは、
せつない恋心に目頭が熱くなりました。

生涯を通じて、一つの芸にまい進するというのは、すごいことだと思います。

さて、もう一つが今日の本題。
こちらは、ガラッと変わって、アメリカが本場のストリートダンスです。

友人の娘のりえちゃんが、ストリートダンスをやっているので、
一緒に見に行こう、と誘われ
「ヒカリノアジト」というイベントに行ってきました。

これは、もう今年三度目のイベントだそうで、
東京周辺のヒップホップのダンススクールやサークルが、一堂に会して行う発表会です。

りえちゃんは、先日、タモリの「ミュージックステーション」にレディ・ガガが出たとき、
アメリカからついてきたダンサーとともに、
日本から3人だけ選ばれてバックダンサーとして出演したほどですから、
そのうまさは半端じゃなかったです。

しかも、自分がダンスを教えている生徒たち、2~30人を束ねて、
ダンスの振り付けはもちろん、衣装まで全部やって、
ストーリー性にあふれたダンスを披露しました。
もう、NYのブロードウェイでミュージカルを見ているよう!

ダンサーとしてだけでなく、才能にあふれた20歳の女の子です。
そんな子に育ってくれて、おばさんもうれしいよ、と
りえちゃんを0歳から知っている私は、親戚みたいな気分でした。

ヒップホップって、動きはもちろん激しいのですが、
ただ、体重の反動で体を動かしているんじゃなくて、
止めるところを止める、制止のほうが大切なんですね。
チーム全体に、その切れの良さがあって、
脚の動きが、目にもとまらぬ速さでピタ、ピタッと決まっていくさまは、ていても快感!でした。

ストリートダンスは本当に体力を使うものらしく、
りえちゃんも前日朝までリハーサルをして、
家に帰りつく前に、自分でも意識がないまま、駅前のマックで4時間も眠ってしまい、
ダンスファンの子に声を掛けられて起こされたんだとか。

確かに、全身に神経をはりめぐらせて筋肉を使わないと、あんなダンスはできないんだと思います。
ある意味で、ゆっくり体を動かす日本舞踊と、筋肉の使い方が似ているのかもしれません。
どちらもすばらしい筋トレになりそう。

ところで、私は、クラブに行ったこともないし、こういうダンスのイベントは初めて。
そのヒップホップを3時間も見続けるというのも、もちろん初めての体験でしたが、
全然飽きなかった~。

会場からも、次々歓声が上がるステージというのは、
やっぱり、ブロードウエイみたいでした。

ほかのチームも、下は9歳からと、
年齢幅の広いダンス教室の生徒さん達によるダンスが次々登場して、
結構、中年の人もいるなあ、と思ってみていたら、
その中で、ひっくり返りそうなくらい驚いたのは、
なんと、71歳の女性がさっそうと踊っていたこと。

そのチームは、バックスクリーンにメンバー紹介が映し出される演出でしたが、
43、54、60…と、年齢が上がっていって、71歳!
もちろん、会場からは拍手喝さいの嵐!
リスペクト!ですよ。

…そうかあ。
71歳までできるとしたら、私も今から始めても遅くないんだわ~。
最年少ダンサーにも一流のダンサーにも絶対なれないけど、
最高齢ダンサーなら、…なれるかもしれない!
と思わせてくれました。

まあ、その前に、朝起きた時、身体の節々が痛いという
今の運動不足状態を解消しなくちゃいけないんですけど。

それに、後日、ネットで、この方のお孫さんとやらのブログをみつけたのですが、
やはりこの方は、若いころから、いろいろなダンスをやっていた方のようなので、
どうあがいても、同じようにはなれないですね。

でも、こういうロールモデルに会えたときって、
ほんと、心が元気になります。

いずれにしろ、中年になった今から目指すなら、断然、「最高齢○○」のタイトルですね。
何をするにしても、死なないで続けていれば、夢はかなうかもしれません。

(りえちゃんのダンスはユーチューブにもたくさんあります。気になる方は、RIE、ダンス、で検索を。)

5月病か?

子どもが4月から中学生になりました。

毎日、制服を着て、信じられないほど重いかばんを持って登校し、
部活で真っ暗になってから帰宅。
成長がほかの子に比べて遅く、
体もまだ痩せこけていて、身長も他の子と比べて伸びていないうちの子には
相当ハードな毎日なのに、
休みの日は小学校からの友達と夕方まで遊び呆けています。

そんな毎日の疲れがとうとう出たのか、
昨日は学校で気分が悪くなり、早退してきました。
夜になって熱も出てきて、
たくさん寝たら、朝方には熱も下がってきたのに、
明日は学校休む、と言っています。

いまどき珍しいほどの「学校大好きっ子」で、
小学校では、「学校休みたい」なんて言う言葉、聞いたこともなかったんですけど…。
5月病かな?

私は、日本メディカルライター協会の総会&セミナーに出かけて、
ちょうど会場についたところで、学校の養護教諭から携帯に電話が入り、
早々に引き揚げました。

医学の基礎がわかっていないので、機会があれば勉強しなくちゃと思っている私には、
この協会のセミナーは貴重な場なのに。
(しかも、参加費3000円も出したんです!)

子どもからも電話が入り、
電話口で泣いているので、後ろ髪引かれる思いで、
総会の後のセミナー4人の講師のうち、一人目だけ、聞いて帰ってきました。
(学校のトイレで吐いたというのが相当なダメージだったらしい)

臨床試験をいかに成功させるか、というテーマのセミナー、
国立がんセンター中央病院の勝俣先生のお話だけ聞いてきましたが、
卵巣がんの臨床試験の試験から発表までの経緯や、日本の臨床試験の現状、勉強になりました。

私たちは日本の医学は世界トップレベルだと思いがちですが、
実はかなり遅れているようです。
疫学もそうですが、臨床試験でも、
やっぱり、国全体で発展させ、治療効果を上げていこうという意欲や仕組みがないのが問題だなあ、
と思いました。
卵巣がん研究で成果をだしている勝俣先生ならではのお話が聞けました。

ところで、日本メディカルライター協会では、会員に写真入り会員証を発行してくれるそうです。
(私はまだつくっていないけど)
これがあれば、いろんな学会に取材で入れるそうなので、
フリーライターには役に立つと思います。

どこに書くか決まっていないけれど、取材だけしておきたいということはよくありますが、
大手新聞社所属の記者と違い、
フリーは気後れしてしまいますので、活用することをお勧めします。
  

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