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胆石

先日、某雑誌の「名医」の連載に
胆石のことを書きました。

3人の医師の取材が必要なのですが、
私が選んだ医師のうちの一人が、
2年前、私の胆石の手術をしていただいたドクターです。

症例を書くにあたって、私の手術をしていただいたドクターに
あらためて、私の胆石はどういう状態だったのか、
なぜ、胆のうの摘出をしなければならなかったのか、という話を聞き、
それを書いたのです。

入院中もかなり詳しく図解つきで、説明していただいたのですが、
改めて聞くと、
患者の立場で聞いたのと、ライターとして聞いたのでは違い、
結構知らなかったこと、忘れていたことが多かったので、
ドクターの説明に基づいて、ここに記録しておこうかなと思います。



私の場合は、胆のうの中に大きなコレステロール胆石ができ、
これが胆のうの出口をふさいで、胆のう炎を起こし、救急車で運ばれました。
(その日が引っ越しの前日だったという、悪夢のような話は以前書きましたので割愛します)

すぐに胆石が原因とわかって手術が必要ということになりましたが、
手術がすぐにできなかったのはなぜか、
腹腔鏡手術から開腹手術に切り替える可能性があるという説明は
どういう意味があったのか、その辺について、詳しく説明していただきました。

手術前に数日間、絶食したのは、肝臓の機能を示すGOT、GTPの数値が異常高かったため
この数値を正常値に戻す必要があったのだそうです。

GOTとGTPは、どちらもタンパク質を分解してアミノ酸をつくる酵素で、
GOTは「グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ」、
GPTは、「グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ」のこと。
これらはほとんど同じ働きをするのですが、GPTのほとんどは肝臓に存在し、
GOTは肝臓だけでなく、腎臓や赤血球、心臓や手足の筋肉などにも存在します。

この数値が、正常なら40~45のところ、
私の場合は、GOTが297、GTPが254でした。
肝臓の細胞が壊れているために、こんなに高い数値になっていたわけです。

なぜ、肝臓の数値を正常値に戻す必要があったかというと、
胆汁がどのように流れているかを調べるため、
(つまり、胆汁の流れが悪いのはどこかを調べるため)
DICという造影剤の点滴を行う必要があったということがわかりました。
造影剤の点滴は肝臓に負担がかかるから、
正常値に戻す必要があったそうです。

その結果、胆のう管も上手に切除しなければいけないことがわかったので、
腹腔鏡手術が難しかったら途中で開腹手術に切り替えるという説明をしたのだそうです。

結果的には腹腔鏡手術だけでしたが、かなり時間がかかりました。
(通常なら1時間ぐらいの手術が、3~4時間かかった)

もうひとつ、私の場合は、超音波画像診断で、
胆のうの壁が厚く、総胆管も太くなっているようだったので、
それについても、原因を調べる必要があったようです。
胆のうの壁が厚いというのは、胆のうがんの可能性もあったのだそうです。
(そういえば、手術の後でそんなことを聞いた気がするけど、
よく覚えていなかったなあ。
胆のうがんでなくてよかった、と胆のうを取ってから思ったりして)

ま、とにかく、腕の良いドクターにあたったのはラッキーでした。

じつはその病院には救急で運ばれたので、
手術は別の病院でしたいということなら、
近くの大きな病院の紹介状を書きますが、どうしますか、
と手術前に聞かれたのですが、
近くの大きな病院にはあまりいい印象がなかったので、
ここで手術してください、とお願いしました。

というのは、その大きな病院というのは、私が妊娠中に妊婦検診に行った病院で、
「40歳過ぎての出産なので、自動的に帝王切開する」と言われたのも嫌だったし、
検診のたびに医師が変わるのも嫌だったのです。
1回目は医師と話しただけまだましで、
2回目の検診では、知らない医師が、
カーテン越しに産科の検診台で足を広げた私の体を見て、終わり。
結局顔も見ない、見せない、という検診でしたから、最低でした。

そんなわけで救急の私を受け入れてくれ、
即、胆石と診断してくれたその病院で手術を受けたのですが、
その病院は、看護師さんもみな、とてもよくしてくれました。

また、その病院では大腸がんの検査もしたのですが、
痛いと聞いていた大腸がんの検査がまったく痛くなくて、
検査の先生の腕も相当良かったです。

あとで聞いたところ、私の主治医も、
インフォームドコンセントに力点を置いたかなり有名な病院から引き抜かれてきた人で、
今の院長が良い医師を集めていることがわかりました。

偶然でしたが、名医に出会えてよかったと、思っています。

胆石は10%ぐらいの人は持っているそうですが、
半数以上の人が、痛くならないまま、経過するそうです。
人間ドックなどで、胆石がある、と言われてもあわてて手術する必要はありません。
ただ、精密検査は受けて、胆のうの壁が厚くないか、など、
がんやポリープがないかどうかは調べたほうがよさそうです。
あと、破砕療法と言って、音波で胆石を砕く治療をする病院もありますが、
小さくなって、胆のうの医師が総胆管に流れようとして詰まったりすると、
よけいに大変な手術になりますから、
それは、ほとんど、今の医療では行われていないとのこと。
保険もきかないうえに、胆石の再発も防げないので、やめたほうがいいと思います。

今年作られた胆石の診断ガイドライン(日本消化器病学会)が来年発表されるそうですので、
胆石が心配な方は、患者向けのガイドラインを読むと良いと思います。
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