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がん治療論争~近藤誠VS.勝俣範之

婦人公論 2013年 11/7号 [雑誌]婦人公論 2013年 11/7号 [雑誌]
(2013/10/22)
不明

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本の画像がないのは、表紙が木村拓哉だからです。
ジャニーズの、キビシ~イお約束だから、しょうがないですね。
撮影は、いまやNHKあさイチでおなじみ、アッキーのお父様
と言った方がわかりやすいかも、の、
篠山紀信センセイで、なかなかよく撮れてるんですけどね。

で、私がこれを買ったのは、昔好きだったキムタクが載っているから、ではなく
「がんと闘いますか?放置しますか?」
という記事が読みたかったからです。

近藤誠さんVS勝俣範之さん

お~っ!!
ついに対決が実現したか~!!


と思いきや、
直接対決ではなく、
近藤さんは持論を書き、
勝俣さんは近藤さんの著書・言動について批判をするという「両論対決」でした。

しかし同じ字数で、お二人の意見が一気に読めるというのは、
論点がわかりやすくてとてもよかったです。

そのあとに、文春などで、近藤さんと対談し、
けっこう近藤さんを持ち上げてきた立花隆さんが、
患者・サバイバーの立場から、
医者選び、医者とのかかわり方のようなことを書いています。

さて、お二人の論点は?というと…

その前に勝俣さんのブログも紹介しておきます。






近藤誠さんは、
抗がん剤について、固形がんについては患者を延命する効力はない、
比較試験の結果は、何らかの人為的操作が加わったとしか考えられない、
と断言します。
治療方針として、
①早期がんでも転移がんでも、発見されただけでは治療を開始せず、
QOLを落としている現状がある場合に治療を検討する
②症状がなくても治療を希望する人に対しては
合理性を失わない限りで治療する
③がんを放置して様子を見るときは、
早期がんなら6カ月に一度、進行がん、転移がんは3カ月に一度程度の診察
④がんの増大、苦痛などの症状が出たらその時点で
治療するかどうか、どんな治療にするかを相談する
としています。
がん放置療法の根拠は「がんもどき理論」です。
転移しないものは「がんもどき」であり、治療しても治らないし、
副作用で命をちじめる可能性がある。
早期発見・早期治療により、
乳がんでは死亡率が下がっていない(カナダの試験)、
肺がんでは検診を受けた人のほうが発見数は増えるが死亡数も多い、
つまり治療が死亡率を上げた可能性があるとしています。

子宮頸がんについても触れています。
1b~2b期の早期がんに対して、広汎子宮全摘出を行っているのは日本ぐらいで、
リンパ節切除で、その後のQOL低下は女性の人生に大きな影響を残す。
摘出後の骨盤全体への放射線照射では、ひどい合併症が起こる。
これに対し、放射線治療では膣が狭小化することがあるが、
日本では知られていないが、膣拡張器(膣ダイレーター)の使用で、
それを防ぐことができる、といいます。


対する勝俣さんは、「がん放置療法」「がんもどき理論」をよんで、
転移するまで治療をしない患者のなかには、
3~4割は治る可能性があったケースがある。
医師として、治療する選択肢を説明しないのは、説明義務違反であるといいます。
抗がん剤の延命効果を否定する根拠の一つ、
「臨床試験の人為的操作」があったかどうか、科学的根拠を示さないのはおかしい。
実際の臨床で、多くの医師は、
抗がん剤のリスクとメリットの評価を個々の患者ごとに行っており、
リスクが大きければ抗がん剤はつかわない、それをわざわざ「放置療法」と名づけるのは、
患者の誤解を招くだけ。
医学論争は、
感情的・抽象的な表現の使えない医学論文で行うべきであり、
一般書で医学をかえることはできない。

基本的にはこのような論理です。

勝俣先生は、これまで「がんもどき」理論についても批判しており、
「がん」と「がんもどき」に対する治療の比較試験は実際には行うことはできず、
がんもどき理論が正しいことを科学的には証明できないと言っていたと思います。

ただ、勝俣先生は、近藤さんが過去に、科学的根拠に基づいて、
「乳がん温存療法」を広めたことについては、リスペクトしており、
早期発見・早期治療だけが強調されている現状については、
近藤さんの意見と部分的に一致するとも言っています。

がんでないのにがんと診断され、過剰診断される可能で性があること、
患者が「検診しなかった自分が悪い」と否定的な感情を持ったり、
患者に「検診しなかったあなたが悪い」という「レッテル」を貼る危険がある。
がんとともに生きる人、たたかった人は、がんに負けた人ではない、
がんに立ち向かって生きた人の前向きな姿勢やメッセージ、情報こそ大切にされ、
がんとともに生きられる社会をつくることに力を注ぐべきだと。

さてさて、感想ですが、
近藤さんの「がんもどき理論」は、検証不能という点ではその通りなのかもしれませんが、
実際に、病院ですぐ手術するように言われた人の中に、放射線だけとか、まったく治療しないで、
5年後に調べたらがん(固形がん)が消えていたという人の話は何度も聞いたことがあるため、
説得力が失せないのだろうと思います。
私自身も、20年近く前に近藤さんの講演の記事を書き、それを読んで
放置療法で、20年間生き、最近亡くなった人とか、今も元気な人とか、
たくさん知っているため、
すぐ手術を、と言った医師の診断はなんだったのだろう、
と思っています。
そういう医師の診断について、検証するシステムがあれば、
がんもどき理論にも、もっとデータの裏付けが与えられるのかもしれません。

抗がん剤についても、
それを使えば、1カ月延命が可能、3カ月延命できる、という情報が与えられたとしても、
その代わり、副作用で、そのうちの半分の期間は24時間吐き気が続くとか、
皮膚がただれるとか、味覚がなくなるとか、
そういうマイナス情報は本当に与えられたうえで、
患者が選択できているのだろうか、と思います。

しかし、もちろん、それでもいいから、生き延びたいと願う患者もいます。
小さな子どもを抱えたお母さんが
少しでも遅くまで、その子の成長を見たい、と願うとしたら、
それでも、「抗がん剤」の意味がないとはいえません。
皆、自分が患者になったときにどうするかは、自分で決めたいので、
そのための情報をきちんと欲しいわけです。
そのへんの患者の気持ちを察することも必要です。

近藤さんの本や理論が広まることにより、
「自分は間違った選択をしているのではないか」という
不安を広げたり、
「手術しなかった方がよかったのじゃない?」と周りから言われ、
傷つく患者がいるという話はよく聞くからです。

子宮頸がんに関する記述のくだりは、
かつて、近藤さんが、乳がんで全摘出が当たり前だった日本で
厳しく警鐘を鳴らし、多くの女性が副作用に悩まずにすんだことと重なるだけに、
今後も、いろいろ参考になると思いました。

「臨床試験に人為的操作が加えられた」のくだりについては、勝俣さんと全く同意見。
近藤さんの本を読んでも、
自分が学会や病院で不当な扱いを受けていることへの
「恨み節」としか受け取れない表現が多いんですよね。
製薬会社との癒着とか、利益相反とか、
簡単に言うと「金もうけ主義」で患者の権利を無視しているという攻撃と決めつけ。
その根拠は示されません。
これが科学的根拠に基づく医療を重視しようとしている医師たちの
反感を買い、孤立無援になってしまう理由だろうと思います。

勝俣さんは国立がん研究センター時代に何度か講演も聴きましたが、
若くして日本の腫瘍内科のホープで、人望も厚く患者団体からも慕われ、
学術的な評価も高い先生ですね。

近藤先生の意見についても、ここでも一貫して冷静です。
ブログでも「すべての」を「ある」「一部の」と置き換えれば、
近藤先生の言っていることにも当たっていることが多い、
と冷静に言っておられます。

私はこの「冷静さ」が医学論争に最も必要なことであり、
最終的に患者の利益につながるものだと思います。

というのは、他の医学論争でも、
患者が判断できなくなるのは、学者が冷静さを欠いてしまうからだと思うからです。
カンガルーケア、子宮頸がんワクチン、糖質ゼロの糖尿病療法、
それらの論争が患者には非常にわかりにくいのは、
冷静な医学論争でなくなってしまうからではないかと思います。

私はその「冷静さ」を失っていないという点において、今回の論争、

勝俣さんの勝ち!

と言わせていただきます。





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コメント

[C773] 勝俣は論争対決直前に逃げ出したみっともない男

勝俣は名前を明かさない若手二人と米大学の日本人教授の四人連名で近藤先生に論争を申し込むも直前になって恐れをなして逃げ出したプライドもクソもない最低男

[C777] 冷静な論調に拍手

近藤誠さん、勝俣範之さん、どちらも今話題の医学者ですね。
こうした論争には冷静さが必要だというご意見、まったく同感です。Amazonには近藤誠氏の信者のようなエキセントリックな方々のレビューが多くて正直うんざりします。誰が真にヒューマニスティックな視点で患者のことを考えているのか。いずれ時が明らかにすることでしょう。

  • 2015-03-19 14:02
  • kaoru
  • URL
  • 編集

[C778] kaoruさんへ

kaoruさん、コメントありがとうございます。
検証できない「がんもどき理論」は、先日も、あるコラムで批判されて今いました。病気になる前に、信頼できる医師を見つけておつきあいしておく、というのが、本当は一番良いのかもしれませんね。

[C791] 勝俣さんの病院で

勝俣さんの病院で癌治療を受けていました。
抗ガン剤の段階になり、主治医と全く連携が取れてなく、初回で激しく副作用が出て主治医に「どうしますか?辞めておきますか?」と言われたので抗ガン剤は受けていません。
幸い今の所元気です。
ちなみに近藤さんの本は読んでないし賛成派でもないです。

勝俣さんは立派な事を言われてますが、患者さん団体の支持よりも、まずは自分の病院の患者さんを大切にして欲しいです。
率先して体制作りをするべきです。
主治医は腕も良く、良い医師でした。
連携が取れてない体制の中、よくマメにブログ更新したりメディアに執筆したりする暇あるなぁ、と言うのが現場で体験したものとしての感想です。
  • 2016-06-04 09:49
  • 新太郎
  • URL
  • 編集

[C792] そうでしたか

新太郎さん、お返事遅くなりました。
そうでしたか。主治医との連携が取れていないこと、抗がん剤の副作用が強かったこと、大変な思いをされたのですね。
勝俣さんにはその事実は伝わっているのでしょうか。
精神的な不安やつらさも含めて、医師には知ってほしいですね。
  • 2016-06-06 11:15
  • meswriter
  • URL
  • 編集

[C807] 勝俣医師と近藤医師の本を比較

 この本は読んでいませんが、抗癌剤について勝俣氏の主張について検討していたので、ご覧ください。近藤氏の本と比較しながら丁寧に読みました。
 勝俣範之医師の「抗がん剤は効かない」の罪、を読んだ。資料に基づいて、丁寧に説明しているが、次の点に疑問を感じる。
(1) 「がんもどきと本物のがんを単純に分けられなということは少し勉強すれば誰でも分かるのではないでしょうか」と述べているが、誤解をまねく書き方だ。近藤誠医師は、「転移する癌と転移しない癌に分けられる」ということをわかりやすく言っているに過ぎない。勝俣医師はこれを否定する理由として、乳がんの治療方法の進歩を例に挙げ、医師側の治療方法が手術と放射線と化学療法の中から、有効な組み合わせを選択できるようになったことと、特定の遺伝子を分析することで抗癌剤の個人的な有効性や癌の再発可能性がある程度わかるようになったことを指摘している。(関連遺伝子の分析はまだ不確かで、多額の費用がかかる。)
 論旨は当然、患者のタイプに応じて、積極的な治療方法を選択できるという意味になる。吟味して読まないと気づかないが、がんもどき理論を非難する理由は「治療方針を人によって分けることができるから、転移しない癌と転移する癌に分類することはおかしい」というばかげた理屈になる。最先端の医療を行う者には癌のタイプが細かく分類できていると誤読させる目的で書いたと考えられる。そのためか、一般書にしては、専門用語が多い。
(2)  勝俣医師は、乳がんにおいて非浸潤癌はおとなしい癌だから、近藤医師が「がんもどき」と言いたくなるのもわかるが、浸潤癌の中にも非浸潤癌になるものがわずかながらあるので、「非浸潤癌は100%がんもどき」というのはおかしいと述べている。そして「転移しない癌は最後まで転移しない」という、がんもどき理論を仮説に過ぎないと非難する。さらに、浸潤癌に変わった例として長期観察における非浸潤癌治療後、2612人中18%が乳房内再発を起こし、その半数が浸潤癌だったことを挙げている。しかし、これもおかしい。最初の非浸潤癌が浸潤癌に変わったという証拠は無い。(少し細かく言えば長期観察とはどのくらいの期間なのかわからないのも気にかかる。)また、勝俣医師自ら、「転移する癌としない癌を見分ける方法は無い」と近藤医師を攻撃する目的で、別な箇所で書いている。つまり、がんもどき理論は仮説に過ぎないと批判しながら、転移しない癌が転移する癌に変わるという理論も仮説に過ぎないことを示している。(転移した後でしか確認できないのでは、どちらの仮説が正しいか状況証拠を積み上げる以外に無い。)転移癌に変化するという仮説が権威に裏付けられた公式の見解ではあろうが、だから正しいとはならない。むしろ早期発見によって死亡数が変わらないという多くのデータは、仮説として、がんもどき理論の方が優れていることを示唆する。
近藤医師の、基幹細胞の能力を持った癌が転移する癌であるという仮説は非常に説得力があり、転移癌に関する多くの謎を説明できる。例を挙げれば、早期に原発病巣と転移癌が発見されたり、原発病巣の見当たらない転移癌が存在したりする理由は、検診にもかからないほど小さいうちに基幹細胞の能力を持った癌が転移したと考えれば良い。IPS細胞が癌化しやすいことからも、基幹細胞の能力が転移癌を生むことは容易に想像できる。また、乳幼児の癌に関しては早期発見が無意味かつ有害であることが公的に認められている。どんなに早期癌を手術して取り除いても総死亡数が変化しないからである。つまり転移しない癌をいくら取り除いても無意味なことを意味する。乳幼児の場合は何もしなくても転移しない癌はおそらくアポトーシスによって消滅するので、手術の無意味さが誰の目にも明らかになったのだろう。大人の場合は転移しない癌でも場合によっては命を落とす。(なぜなら消滅しないから。)これが誤解を生む原因の一つである。しかし、問題点はそこではない。癌の転移について、どちらが仮説として優れているかが問題だ。  
早期発見のメリットが確認できない現状では、転移しない癌が転移する癌に変化するという仮説よりも、がんもどき理論の方が仮説として明らかに優れている。  勝俣医師はネット上で、近藤理論を信じたばかりに増殖した胃がんが幽門部を塞いで大変な事態になった患者の例を挙げているが、これも論点のすり替えである。転移しない癌でも手術の必要な場合があることは近藤医師も説明している。仮にこれが近藤医師の間違った指示に基づく手術拒否だったとしても、それは別な問題である。近藤理論が間違っている例としては不適切だ。このように勝俣医師には論点のすり替えが目立つ。また免疫療法などのインチキ療法と並列させて近藤理論を論ずるなど印象操作も目立つ。そうかと思えば、近藤医師が過剰検診を批判した点は評価できるなど、自分もそんなことは理解していると言わんばかりの書き方をしている。そもそも過剰検診は早期発見理論に基づき行われている。つまり、転移する癌に変わらないうちに取り除こうというものである。もし、早期発見理論が本当ならば過剰検診であるという意味がわからない。統計的な無意味さから推し量って過剰と言っているのならば、なぜ検診が無意味になるのか、その理由を考えてほしい。早期発見理論は近藤医師の言うように仮説として破綻しているとしか思えない。
(3)  抗癌剤の臨床試験における生存曲線について、効果があったことを示しながらも最後の方で急落している理由は「人為的操作があったからだ」という近藤医師の指摘に対して勝俣医師は「このグラフは観察を打ち切った患者が多くて、最後の一人が亡くなったときグラフが急落したに過ぎない」と言い、「打ち切りが多いので最後の方は不正確になるのは当然だ、世界中の誰からも問い合わせはない」と開き直った後、近藤医師の本で、グラフの急落を見て驚いている様子を記述した部分を紹介して、こんなことに驚いていると揶揄している。しかし、よく見ると、打ち切りが多くて最後どころか途中から信頼できないグラフになっている。そして近藤医師が人為的操作として、これまで一貫して数多く指摘しているのは観察を打ち切った患者を生きていることにカウントするグラフの作成方法である。いかに法的に正しくてもグラフの正確さに問題がある以上、患者にとっては不正である。ミスとも言えないような、わずかな読み取りミスを針小棒大に取り上げ、グラフの持つ根本的な問題について自ら認めてしまったことに勝俣医師は気づかないのだろうか。さらに世界中が認めた標準治療を否定する近藤理論はトンデモ理論だという雰囲気を意図的に醸し出す。
(4) 「医者が癌になったとき抗癌剤を使わないというのは本当ですか」という質問に、纏めると「使うときもありますし、使わないときもあります。乱暴な質問です」と応えている。普通、誰も問題にしない言葉の不正確さをまるで学生に対する態度で指摘し、回答を避けている。どう考えても、質問の意味は「患者に対して、抗癌剤を使う、その同じ状況で医者は自分に対しては抗癌剤を使わないのでしょうか」となる。それ以外に質問は意味を成さない。この質問には興味があるので答えて欲しいところだ。いつ読んだのか忘れたが、別な本に、「医者は自分と家族には抗癌剤を使わないし手術もしない」と書いてあったのを読んだ記憶がある。最も全ての医者がそうだとは思っていない。またさらに別な本に東京大学の癌関係の医者に対する「どういう病気で死にたいか」というアンケートに90%以上が「治療はせずに、緩和ケアならば癌で死にたい」と応えているとあった。勝俣医師だけではなく多くの医者が確信犯のようだ。
 以上、検討してみるとこの本は虚偽に満ちている。大方は正しいことを専門的に書きながら、要所で誤解させるように書いているので、そこだけ気を付けていれば結構、勉強になるかもしれない。ネットの記事を見てもそうだが、勝俣医師は近藤医師の開発した乳房温存療法など公的に世に認められている部分や、自分にとって実害のない過剰診断への攻撃については評価し、科学的で、客観的な態度を装っている。その上で自分が世界の標準治療を行っていること、及び、自分の高い専門性を強調し、近藤医師が無知であると読者が思い込むように文を作るのがうまい。
近藤医師が、がんもどき理論などと変なネーミングをするのは一般読者にわかりやすくするためであり、彼は一般の読者に何とか理解させるために苦労している。それを単純だとか、勉強不足だとか難癖を付けたり、専門用語を多用して誤魔かす態度は感心できない。勝俣医師だけではないが反論できないため、近藤は医学界では相手にされていないとか、もはや宗教だとか、言いふらす者がある。近藤医師ががんもどき理論について論文を発表しないわけはわからないが、勝俣医師は一般紙であろうが討論に応じたら良いだろう。

[C808] SEIKENさまへ

コメントをありがとうございました。ただ今、内容についてはお返事できませんが、じっくり読ませていただきます。お二人とも患者の利益を考えてくださっての論争は、どんどんやっていただきたいものですが、なかなか、かみ合わないですね。治療法を選択するのは患者ですので、患者に分かりやすい論争を望みます。

[C809]

冷静に書こうとするのですが、つい怒りがこみ上げてきて攻撃的な文章になってしまうようです。私は別に近藤先生を盲信しているつもりはありませんが、最近、近藤先生の本を読んで面白いと思い、古本でまとめ買いをしました。次に、近藤先生の批判をしている勝俣先生の本を購入したら、私にはとても納得できる内容ではありませんでした。道徳的にというよりは論理的に納得できませんでした。
うちの84歳の爺さんに、いかに勝俣医師が酷いかを書いたこの間の纏めを読ませたら、「じゃあ、俺が腎臓癌の手術をしたのは無駄だというのか。それから、転移していたら何もできないのか」とか、言われて、いやそれは論点がずれているだろうと、説得したのですが納得できないようです。つくづく思いました。人間は論理だけではないと。
昨日、勝俣医師の「医療否定本の嘘」を読みました。今度の本はわかりやすく書いてありましたが、突っ込みどころは多すぎて付箋だらけになりました。「抗癌剤は効かないの罪」よりも嘘が多かったというよりも嘘だらけです。難癖をつけていると思われるのもなんですから、一つだけ素人を騙す簡単な勝俣先生の誤読誘導トリックの例を書きます。
近藤先生が、「上皮内癌は99%が、がんもどき」と言ったことを否定するために、勝俣先生は二つの例を挙げています。一つは超早期癌、二つ目は早期癌です。一つ目の癌は子宮頸がんで、放置したら3~5%が進行癌になったそうです。二つ目の癌は早期癌で、56人中36人が進行癌になったそうです。そして結論が、たとえ超早期癌でも、放置することなく治療が必要だということです。このように纏めて書くと論理がおかしいことはわかると思いますが、本文はもっとまぎらわしく書いてあります。一応、二つ目の文頭には、「まして早期癌なら」という一言はありますが、普通は気にしないで読みます。気にしたら結論が論理的に不整合なので簡単に誤読します。
くどいようですが、上皮内癌は超早期癌ですから、これを否定するためには超早期癌の例を出す必要があります。早期癌の例は不適切なのです。また、最初の論理的にある程度正しい例では3~5%というのは逆に言えば95%から97%はがんもどきということです。99%は言い過ぎだとは言えるかもしれません。しかし説得力がないので早期癌の例を誤読するように仕込んだと思われます。(蛇足ですが私なら数字をひっくり返しません)
また、第1例が、ある程度論理的に正しいと言ったのは、おそらく近藤先生はまわりに重要臓器のない乳がんを想定しているのに勝俣先生は子宮癌のデータをあげているからです。仮に近藤先生が癌全体について言っていたとしても、子宮癌だけに限定すると割合は変化するのは当たり前です。それでもたいした差になっていません。
このような誤魔かしや不適切な分類、意図的に誤読するデータが満載です。ただ、さーと読んだら気づきません。これだけ、嘘だらけだと意図的に素人を欺いているとしか思えません。
うちの爺さんにこのことを話したら、半信半疑でしたが、おそらく多くの人が同じなのだと思いました。医者の権威、医学界の権威はすごいものです。専門家がよってたかって素人を騙そうと思ったらひとたまりもありません。

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