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映画『手紙は覚えている』

う~ん。秀作!
今しかつくれない、今見てほしい映画。
『手紙は覚えている』
10月28日公開。

認知症が始まっている90歳のゼヴは、
同じ老人施設の友人、マックスが書いてくれた手紙を頼りに、
アウシュヴィッツ収容所で家族を殺した犯人を探しに行く。

ゼヴは、1週間前に妻が亡くなったことも、
自分が何者であるかも忘れているが、
毎朝、その手紙を読んで、
自分のなすべきことを思いだす。

ナチスの被害者も80~90代。加害者も90代になっているが、
戦争犯罪に時効はない。
アメリカに渡り、名前を変えて暮らしている犯人を、
彼は見つけ出すことができるのか。

容疑者4人を次々に訪ね…。
映画はサスペンスになっていて、
ラスト5分で、驚愕の真実にたどりつく。

この映画は無名の脚本家ベンジャミン・オーガストの書き下ろし。
しかも、1979年生まれだという。
30代!

その歴史への向き合い方が、半端ない。
そこに、認知症という、自己を失いかけるかもしれない別の恐怖を
かけあわせ、
さらに、ピアノを前にすると指が勝手に動き出し、過去に弾いていた曲を
奏でるという、身体の記憶をプラスする。
その手腕は、本当にすごいです。

主役のクリストファー・プラマーは、「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐、
と言われてもピンときません。それほど、年月が過ぎ、風貌は変化していますが、
あの映画も、ナチズムの台頭が土台になっていました。
他の出演者も、さまざまに、ナチスの犯罪を扱った映画
に出たりしていて、それぞれの役作りの中に、
映画への真摯な姿勢が感じられました。

日本では、植民地支配も侵略戦争も「慰安婦」も、
戦争犯罪自体をなかったことにしようとする政治家たちが台頭しているだけに、
こういう映画を見ると、勇気づけられます。
歴史から目をそむけてはいけないと。





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コメント

[C810]

85歳になるわが母は、5分前に食事したことを忘れている認知症を抱えていますが、老人ホームで、女学校時代に歌っていたらしい、ドイツ語の「野ばら」を歌いだしました。弟は昔聴いたことがあるらしいのですが、私は母がこの歌をドイツ語で歌うのを聞くのは初めてでした。認知症は面白いです。

[C811] 認知症の不思議

音楽はやっぱりすごいですね。ドイツ語で「野ばら」をうたっていた頃のお母様の姿まで想像できそう。

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